VHS→DVD→ブルーレイへ… 歴史を見てみよう
1.VHS→DVD→ブルーレイへ… 歴史を見てみよう
こんにちは!
だんだんとブルーレイが普及してきていますが、DVDもまだまだ現役です。その前にはVHSもありました。どのように時代が変化してきたのでしょうか?
今回はそれぞれの歴史について振り返ってみましょう。
2.DVD開発のきっかけは?
DVDの意味は「digital versatile disc」の略で、直訳すると「デジタル多用途ディスク」を意味します。
このDVDが作られたきっかけは、1990年代にハリウッド映画業界から「CDサイズで映像を再生できるものを作ってほしい」という要望からでした。
1994年の開発当初、2つの規格のディスクを開発していました。
・東芝・タイム・ワーナー・松下電器産業(現・パナソニック)・日立・パイオニア・トムソン・日本ビクター(現・JVCケンウッド)連合
→「Super Compact Disc(SD)」
・フィリップス・ソニー陣営
→「MultiMedia Compact Disc(MMCD)」
このSDとMMCDの2つは開発競争をしていましたが、メディア企画の乱立を避けるためにIBMのルー・ガースナー氏が仲介に入り、フィリップス・ソニーの2社もSD規格の開発に携わることで合意しました。
DVDは映像用ディスクとして開発されたため、最初は「digital video disc」としていましたが、後々に映像以外のPCデータ保存やゲームソフトなどに利用されるようになり、用途が映像(ビデオ)だけではなくなったため、「多用途」を意味する「versatile」に変更されました。
その後、映画会社や家電メーカーなどから様々な注文があり、DVD-RW、DVD-RAMなど仕様違いのディスクが誕生していきました。
3.VHS時代の終焉
現在のようにDVDが普及する前はVHSが主流でした。
VHSは開発当初「Vertical Helical Scan」という記録方式の略でしたが、後々「Video Home System」という略として再定義されました。
VHSは映像の記録媒体として使用されてきましたが、パソコンの普及やDVD、ブルーレイのなどのデジタル映像の開発・普及が進み、アナログ映像のVHSはだんだんと衰退していきました。
1976年の第一号ビデオデッキ発売から40年後の2016年、VHSビデオレコーダーの生産終了が決まりました。VHSテープ自体はまだ生産、販売されていてメーカーからの取り寄せで購入できます。
4.時代はDVDからブルーレイへ…
2002年に日立製作所、LG電子、パナソニック、パイオニア、フィリップス、サムスン電子、シャープ、ソニー、トムソンの9社がブルーレイディスク(BD)の規格を発表しました。このときDVD開発の主力だった東芝は含まれていませんでした。
2003年に、ソニーが世界初のBDレコーダーを発売しました。2004年にはプレイステーション3にBDを使用することを発表し、2005年にはディズニーやワーナーなどのハリウッド企業もBDのサポートをすることに決め、徐々に名前が知られるようになります。
その裏で東芝は「HD DVD」という規格を開発・製造してきましたが、BDの普及に追いつけず、2008年にHD DVD事業の撤退を決めBD規格への参入を決めます。
2011年には各大手メーカーがDVDレコーダーの生産を終了し、BDレコーダーの製造・販売に完全移行しました。
BDの普及率は50%以上と言われていますが、対応機器を持っていなかったりカーナビにBD対応のものが少ないことなどから、まだまだDVDは使用されていくと思います。
5.まとめ
VHS、DVD、BDの時代の変化についてご紹介しました。
技術の進化によって映像技術も進化していきます。もしかすると数年後にはまた新たな規格が誕生しているかもしれませんね!
関連記事
-
-
自分でDVDに焼いた人は、再生ができなくなってしまい処分を検討している人もいるのではないでしょうか。また、仕事の資料や写真をDVDに焼いて、それが不要になり処分を検討している人もいるでしょう。ですが、...
-
-
普段から身近にあるDVDですが、そもそもDVDには寿命があるのでしょうか。何年も観れるものもあれば、なぜか観れなくなってしまったDVDもありますよね。映画や音楽のDVDや自分でダビングしたDVDなどさ...
- PREV
- DVDディスクの種類・違いとは?
- NEXT
- 幅広い年代層の人たちから愛されるジブリ!オススメ作品紹介